【中国雑感コラム】新しい日常

中国雑感コラム「新しい日常」

“新型コロナウィルス感染”はいつ収束するのだろうか。全世界的にある程度収まり日常生活が戻るのまでにはまだ時間がかかりそうな気がする。そして戻る日常はこれまでのものとは違う「新しい日常」になるのではないだろうか。

「新しい日常」とは、“新型コロナウィルス”は完全には消滅しないと考えられるため、人類はインフルエンザと同じように、このウィルスと共存していかなければならないだろう。もちろんワクチンや治療薬は開発されるであろうが、日常生活における予防のために生活様式や習慣が変わる可能性があると思うのである。例えば“テレワーク”や“Webイベント”が定着し、そして外出時は“ソーシャルディスタンス”を確保し、握手やハグの頻度が減り、常にマスクを着用することが日常になるかもしれない。そうなるとマスクは防疫用としてだけではなく、衣服と同じようにその人の個性やファッションセンスを表現するアイテムとなるかもしれない。すでにオシャレなマスクが現れているが、多くのファッションブランドや服飾メーカーがシャツやネクタイと同じようにいろいろな素材、デザインのものを出しスーツとコーディネートするといった現象が起きるかもしれない。

しかし、そうなると目元以外は顔の表情は読み取りづらく、言葉によるコニュミケーションがより重要になったり、マスクに合うメイクや“マスク美人”が現れたりするかもしれない。マスクを外すと想像と違った、というようなことも・・・。また聴覚障害の人にとっては口元が読めないという不都合も起きるなど、従来の生活様式が変わることになるであろう。

これは筆者の単なる想像に過ぎないのではあるが、いずれにしても歴史上の大きな変換点となるであろう。 そういう筆者もシャツメーカーの作るマスクを注文して しまった。（NT）

TJCCコンサルティンググループ　田辺尚裕