【中国雑感コラム】コーヒーのちょっといい話

作者:TJCC日付:2020-07-30 09:54:00

中国雑感コラム「コーヒーのちょっといい話」

中国人はあまりコーヒーを飲む習慣はないようです。それでも、10年前は台湾系のコーヒー店くらいしかありませんでしたが、ここ数年でスターバックス(星巴克)をはじめ数多くのコーヒーチェーン店が全国に展開されてきています。ただよく見てみると、コーヒーより紅茶やお茶のメニューが充実しており、国民の嗜好が反映されているように感じます。

コーヒーはイスラム修道者が“秘薬”として使ったのが始まりで、イスラム教徒たちが夜通しお祈りをするための眠気覚ましや健康と体力をつける“薬”として飲まれていたようです。その他リラックス効果や滋養強壮に役立ち、万病を予防するものとして世界中に広まり、その後アメリカで工夫がなされ、香りも楽しむような嗜好品になったそうです。

近年、コーヒーの意外な効果が注目されています。日本の大学の研究によると「コーヒーを1日2杯以上飲む人は紫外線によるシミができにくい」そうです。コーヒーに含まれるポリフェノールのクロロゲン酸は脂肪の燃焼を促したり新陳代謝を良くしたりするだけでなく、シミ防止効果もあるとのこと。クロロゲン酸はシミの原因となるメラニンの生成や肌細胞への取り込みを抑制する効果があり、また体の酸化防止、アンチエイジングにも効果があると言われています。

コーヒーを飲めば美肌になり、いつまでも若々しくいられるということですが、どのような飲み方が効果的なのでしょうか。ポリフェノールは体内にためておくことができないため、こまめに飲むのが効果的だそうです。飲むタイミングは食後や3時の休憩時などがよく、ブラックコーヒーが一番だそうです。(砂糖の入れすぎはダイエットの敵)ポリフェノール効果を得るには1日約1000~1500mgのポリフェノールを摂取するのがよいと言われており、コーヒーなら3杯~5杯になるそうです。

コーヒー好きには嬉しい情報ですが、普段コーヒーを飲まない人も、シミ防止、老化防止のために、コーヒーを習慣にしてはいかがでしょうか。(NT)

 

TJCCコンサルティンググループ 田辺尚裕