【中国雑感コラム】中国各都市の駐日代表処の集い
作者:TJCC日付:2020-12-31 10:07:00
中国雑感コラム「中国各都市の駐日代表処の集い」
コロナ禍の一年であったが、12月に日中投資促進機構と中国国際貿易促進委員会主催による「駐日代表処の集い」が東京で開催された。例年は会場に集合して、各代表処から一年間の活動について報告を行い、その後交流会という流れであるが、今年は会場とオンラインによる参加に分散した形で行われた。TJCC東京は東莞市駐日連絡事務所の機能も果たしており、最初は会場に参加するつもりでいたが、東京の新型コロナウィルス感染者が日に日に増えてきたため、オンライン参加に変更した。会場とオンラインを合わせて、北は大連、南は海南島の18都市の代表処の参加となった。その中の1つに沖縄からの参加があり、一瞬沖縄は中国の一都市なのかと錯覚してしまった。(最近尖閣諸島の問題もあるので・・)
いくつかの代表処では代表者がまだ中国から戻っておらず、事務局の関係者が代行して報告する等厳しい状況がうかがえた。どの都市も今年はあまり活動できなかった様子であったが、そんな中でも東莞市は新型コロナが落ち着いた9月以降、①日系企業の政府の意見交換会、②東莞市会場と東京、ドイツ、アメリカをオンラインでつないだ「投資環境説明会」、③11月上海において輸入博に合わせ「日中先進技術交流会」と称したビジネスマッチングを開催するなど積極的に活動を行ったこと、そして国家戦略プロジェクトである「広東香港マカオ大湾区構想」の地理的中心に位置する先進製造業都市として、今後半導体や新材料産業、医療分野を中心に強化、拡大していく計画を報告した。
2021年は従来のように日本において投資説明会が開催できるようになり、また「駐日代表処の集い」も会場に集合して行われる環境になることを祈るばかりである。(NT)
TJCCコンサルティンググループ 田辺尚裕