【中国雑感コラム】仕事への期待値 日本は最下位

中国雑感コラム「仕事への期待値 日本は最下位」

リンクトイン・ジャパンが実施した「仕事観に関する調査」によれば、「今後一年の仕事への期待値」について、日本は主要22か国のなかで最下位でした。管理職における女性比率も突出して低く、男女間における平等意識の差も浮き彫りになりました。

「今後１年の仕事への期待値」を、100を基準点として数値化した結果、日本は80で最下位であった。トップのインド（121）や中国（116）よりはるかに低く、特に「ビジネスチャンスへのアクセス」などの評価が低い点数となりました。

「人生で成功するために重要な要素」について、全体平均では「努力すること」という回答が首位で、次いで「機会への平等なアクセス」や「適切な人脈」などが挙がりましたが、日本の回答を見ると2位は「運」ということでした。経済の見通しが不透明な中で、キャリア形成は“運頼み”という人が多い寂しい結果です。

「男女平等は公正な社会にとって重要である」と答えた日本の男性は36%にとどまり、女性は52%でした。男女間の差が大きいうえ、全体平均（約70％）より突出して低くなっています。

日本は総合最下位で、海外諸国と比べて仕事や成功への自信が少なく、悲観的だとの結果でした。海外で働いてみると、日本と世界との仕事に対する考え方や、男女間の平等意識に大きな隔たりがあることを実感します。（NT）

TJCCコンサルティンググループ　田辺尚裕