【中国雑感コラム】未だ出口の見えない新型コロナ
作者:TJCC日付:2022-02-28 10:47:00
中国雑感コラム「未だ出口の見えない新型コロナ」
新型コロナ感染症のパンデミック(世界的大流行)が始まって2年が経過しましたが、収束の糸口は一向に見えず、最近はオミクロン株による再びの感染拡大により、日本をはじめ多くの国で過去最多の感染者数を記録しています。この状況下、中国に駐在している日本人で、2年間一度も帰国していない方も多いと思います。筆者も1月下旬に濃厚接触者となり約2週間自宅待機をしていました。
2年に及ぶ新型コロナの全世界の状況をデータで見てみますと、2022年2月20日現在、全世界における累計感染者数は4.2億人を超え、そのうち最も多い国は米国78百万人、次いでインド43百万人、ブラジル28百万人、フランス22百万人となっています。また人口100万人当たりの感染者数となると下部の表のとおりで、中国、日本、韓国の東アジアの国々が極めて少なく、ある程度制御できていると言えます。また死者数を見てみると、全世界で588万人、そのうち米国93万人、ブラジル64万人、インド51万人、日本2.2万人、韓国7.4千人、中国4.6千人となっています。
主要国の中で中国が最も抑え込みに成功していますが、これは政府による徹底した防疫管理「ゼロコロナ政策」が主要因と言えます(制限も多いですが)。一方で日本は政府の対策が後手に回り、信頼性は低いものの、ワクチン接種の徹底と国民の行動意識変容が功を奏している状況にあります。(オミクロン株による感染者急拡大に対応するため3回目のワクチン接種が急がれていますが)
しかし全世界の全ての国々がこの危機を抑え込まなければ、以前のようなビジネスや旅行等で自由にグローバルな行動ができません。一刻も早いパンデミックの収束を祈らずにはいられません。
TJCCコンサルティンググループ 田辺尚裕